大阪国際文化協会

1月ほっとタイム

先日、第一回大学入学共通テストが実施されましたが、
昨今の大幅な教育改革には少なからず不安を感じられる方もいらっしゃるかと思います。
中には、親御さんの方が先回りして、早期教育に力を入れたり、お受験を考えたり、
というご家庭もおありかと思います。
国の方針としては、考える力を育める教育を、ということなのですが、
親の方が、じゃあ早めに、先手を打って、予め対応できるように、ということをしてしまうと…、
ではもーっと考える力が必要な制度にしよう…となるかどうかはさておき、
いたちごっこに私には見えます。

実際、京都大学の先生が近年、「お勉強の上手な子」が入って来る、と困っておられるそうです。
大学では与えられた課題を上手にこなせる力でなく、問題を自分で見つけていく力が必要です。
このままでは、日本の教育はどんどん早期教育に傾き、お金、労力を注いだ割に、
大学での研究は充実しないまま、世界から教育水準が水を開けられる一方…
という悪循環かもしれません。

子育て世代の皆さんには、大切なことをお伝えしておきたいと思います。
考える力は、前もってお子さんに学習させておいて備えることでは、身に付きません。
どちらかと言うと、何の準備もなく飛び込ませて、失敗させ、そこから自身で学ばせることです。

失敗した時の対応が大切です。
「ほらー言う通りしなかったから失敗したでしょ」とは言わないで下さいね(笑)
失敗した時に、「あれ~?こんな風になったね~」と。
それを「失敗」と名付けないで下さい(笑)
そして「何でかな~?前は上手くいったのにね~。今度はこれを変えてみる~?」というような感じです。
そう、実験での頭の使い方ですね。
そんな風に、自分の行動次第で結果が違ってくる、と理解できるようになると、
自分の行動を変えてみようと思えるようになってきます。
そして、自分の行動を変えたら結果が変わった!となった時に、
自分には、世界に影響を与える力があるんだ、と自己効力感にも繋がっていくことにもなります。
考える力のあるお子さん、一丁あがり~です👍

いついつに何を習わせて…と言い出したらキリがありませんが、これなら簡単にできそうですよね?
緊急事態宣言下、ご家庭だけで過ごしていると、
自分の子育てがこれでいいのか不安になることもあるかと思います。
そんな時、今日のお話を少し思い出してみて下さい😊

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