大阪国際文化協会

9月 ほっとタイム

今回は、9月のほっとタイムでの講話をアップしますね。

前回は、敏感で繊細なHSCのお子さんを育てるママが、どれだけ大変かというお話をしました。

敏感さは生後すぐから始まることを考えても、育て方でなるのではないことがわかります。

では、なぜHSCのお子さんが、敏感になるのか。脳の情報処理に特徴があるそうです。

入ってきたあらゆる情報をどんな色か、匂いか、温度か等、徹底的にチェックするので、敏感になるそうです。普通はスルーするような情報もキャッチしてしまうのです。

HSCの敏感さが、よく自閉症スペクトラム障害の敏感さに似ていると言われますが、

HSCは周りの空気も人一倍読みますので、そこは全く逆で、発達障害とは異なります。

逆に発達障害なら、支援が手厚くなってきているのですが、

HSCはまだ診断も支援もなく、ママや家族だけに負担が重くのしかかっているのが現状です。

ですので、よく泣く凄く怖がり等のお子さんを抱え、大変そうなお母さんを見かけたら、

一声、「頑張ってるね」と声掛けを、皆さんにもお願いしたいのです。

よく皆さん、悩みとか気になってしまうことを、考えないでおこうと思っても、

どうしても考えてしまうって経験ありませんか?

入って来てしまう情報を、気にしないことってできないんですよね。そこにHSCのしんどさがあります。

じゃあ、どう接してあげたらいいか?

まず、HSCのお子さんは、人の気持ちに敏感で、しつけの影響を受けやすいので、

強い語調で叱らないような配慮が必要です。

人の気持ちにも敏感なお子さんが多いですから、優しく注意するだけで十分に伝わります。

ただ、伝わったからといって、言うことが聞けるかは別問題で、

そこは、強い語調で叱ったからとて変わりません。

言うことが聞けないのは、迫力が足りないからでなく(笑)、

まだ理解できない、我慢ができない等、月齢的なこともあります。

よその子は、言うことが聞けるから、などと焦る必要もありません。

早い時期に言うことが聞けるようになることと、その後の発達には、何ら相関はありませんから。

キツく叱るどころか、逆に、「でもここはできているよ」と褒めてあげることは、発達を促します。

HSCのお子さんは、強い語調で叱ると暴れてしまうことが多いので、親御さんも、

既に気を付けてらっしゃる方も多いかと思うのですが、

普通のお子さんは、強く叱りつけても、まずいなと感じる反応がないことが多いので、

叱りすぎていることに気づくのが遅くなることもあります。

気づかないうちにお子さんの自信や意欲の芽を摘んでしまっているかもしれません。

是非、HSCの子育てのこういった関わり方を参考にしてみて下さいね。

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