大阪国際文化協会

11月ほっとタイム

今月も、敏感で繊細なお子さん、HSCの子育てについてお話しました。
HSCでないお子さんの子育てにも役立つヒントも詰まっていますよ~。

 

HSCのお子さんは、色々なことによく気が付くので、
ネガティブなことにも気づきやすいです。
それを自分で抱えきれなくて、大泣きしたり、グズグズいうことも多いです。
そんな様子だけ見ていると、親御さんは「何て弱い子なんだ」とか、
「こんなんで生きていけるのかしら」という不安な気持ちになり、
「大したことじゃないよ」とか、
「気にしても仕方ないよ」と言ってしまいがちです。
もちろん、親御さんはお子さんを励ます気持ちもありますよね。
ただ、「大したことない」と言われたお子さんは、
自分が否定された気持ちになってしまうのです。

お子さんがHSCであってもなくても、どの家庭にも多かれ少なかれ、
親は「こう言ったつもり」、子どもは「こう受け取った」に差があり、
それが子育てを難しいものにしている原因であることが多々あります。
逆に、そこさえ把握しておけば、子育てがスムーズにいくことが多くなりますよ。

 

否定されるとお子さんは、段々言わなくなってしまいます。
何か刺激に圧倒されるたびに、
固まって何もできなくなってしまったり、
何かに挑戦する気持ちがなくなってしまったり…
そうなってしまうと、もう解決の糸口さえ見えなくなってしまいます。

 

HSCのお子さんがネガティブな感情に圧倒されて困っている時には、
それはお子さんにとっては「一大事である」ことには違いありませんので、
そのまま感情を吐き出せるよう、表現できるように、手伝ってあげて下さい。
まだ言葉を話せないお子さんは、
泣いて暴れてグズグズいうのを、ただ微笑んで、抱っこしたり、
「怖いよね」、「ビックリしたよね」、と声掛けしたり、
ネガティブ感情に圧倒されていること自体を肯定するような気持ちで接してあげて下さい。
そうしているうちに、段々、処理しきれないたくさんの刺激に対して、
少しずつ受け止めきれるようになったり、
部分的にスルーできるようになっていきます。
人一倍深い学びを重ねていけるようになっていきますので、
とても鋭い感性で、興味深い面白い話をしてくれるようになりますよ。

 

逆にHSCでないお子さんですが、たくさんの刺激があっても、
スルーしてしまっている状態であるということなんです。
せっかく色んな経験をさせてあげても、
本人にとってはあまり刺激になっていないというのは、とても勿体ないですよね。
ですので、お子さんが気づいてないなぁと感じられることに関しては、
親御さんが「ほら、あそこ見てごらん。お空がピンクでキレイだね」等、
声掛けをして教えてあげて下さいね。経験を自分のものにすることができます。

 

HSCであってもなくても、お子さんがどんなことが好きなのかが自分自身でわかって、
自分らしい学びを重ねていけるようになるといいですね。

 

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