2月 えほんの日
昨年のクリスマスイブ、94才で天国に旅立たれた安野光雅さん。画家として、絵本作家として、日本だけでなく海外でも素晴らしい賞を受賞され、数多くの優れた作品を世に残して下さいました。
幼い頃から絵を描くこと、空想することが大好きだったそうです。
そんな子ども時代を経て、小学校の教師となり、デビュー作、字のない絵本「ふしぎなえ」(福音館書店) が誕生します。
安野さんの”字のない絵本”は「旅の絵本」(福音館書店)、と続きます。絵を描くにあたり、実際にその国へ旅に出てスケッチをされました。この絵本はシリーズとして8冊あるのですが、どのページにも「これはもしや…」と思い当たる人物や、物語の1シーンが描かれています。
安野さんの茶目っ気あるお人柄が感じられ、クスッと笑みがこぼれます。
安野さんの作品には一貫して、「自分で何かを見つける、発見することの喜びと楽しさ」を子どもたちに体感して欲しい、という強い思いが込められています。
その喜びと楽しさあふれる安野さんの芸術作品に、子どももおとなも、魅了されてしまうのですね。
2018年に出版されたエッセイ「かんがえる子ども」(福音館書店)は子育てや自分磨きのヒントになることがたくさん書かれています。
これまでのような日常を送れなくなったコロナ禍の今、私たちはまさに「考えること」の必要性に直面しています。こちらの本もオススメです。
2月末に”こどものとも”からハードカバー化された新刊絵本、「しりとり」(福音館書店) も、今回参加してくださった親子のみなさんに大人気だったので、この2冊をあっぷるはうすの本棚に加えることにしました。是非、手に取ってみて下さいね。貸し出しもしていますよ~。