大阪国際文化協会

12月ほっとタイム

12月ほっとタイム

ここまで何回かに渡って、HSC、敏感で繊細なお子さんの、
子育てについてお話をしてきました。
一旦、シリーズはこれで終わりにしたいと思います。

強い語調で叱りつけず、優しく教える、とか、
不安な時には抱っこして、共感してあげる、とか、
ネガティブな感情も否定せずに聞いてあげる、とか、
これらは、HSCでないお子さんにも大切な関わりでもあります。

この他にも、HSCのお子さんがいる保護者の方は、
何をするにつけ、「あの子は敏感だから、こういうのは辞めておこう」とか、
我が子の苦手な刺激が把握できるようになり、
何を予め回避させたらいいのかがわかってくるので、
お子さんが泣いて暴れることは減り、落ち着いた生活が送れるようになると思います。

ただ、HSCのお子さんも、日々成長します。
以前はダメだった刺激が、辛さをわかってくれるご両親の前だと、
少し耐えられるようになることも、少し出てきます。
そんな時に、「もしかしたら今はもう大丈夫なのかもしれないけど、
以前、泣いて大暴れして大変だったから、辞めておこう…」と、
お子さんの不安の先回りをしないでいて欲しいと思います。

本人が予め聞いただけでも拒絶するほどのことを無理強いはいけませんが、
「できるかもしれないけど、不安だなぁ」ということに関しては、
日頃から、「もし怖くなったら、いつでも途中で辞めたらいいから、少しだけやってみる?」と、
安全地帯へいつでも避難できることを教えてみたり、
「こういう風にやってみたら、あまり大きな音が聞こえないんじゃないかな?」と、
苦手な刺激を和らげる工夫を伝えてみたり、
「〇〇ちゃんなら、大丈夫だとママは思うけどな」と勇気づけてみたり、
挑戦に向けて、応援の声掛けをしてみて下さい。

背中を押してあげても、挑戦する気持ちにならない時は、いいのですが、
保護者の方が先に、挑戦する気持ちを諦めないでいて欲しいと思います。
今、苦手なことが、一生苦手なままであるとは、限らないですから。
HSCでないお子さんに対しても、こういった視点を持って接してみて下さいね。

何か一つでも、少しの部分でも、または、少し違うことなら、やり過ごせることが増え、
親子で笑顔で過ごせることを願っています。

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